キッチン　吉本ばなな

いまさらながら 初めて読んだ。


だから この一冊に三話入ってることも知らず。



といっても１話目と２話目がキッチンだね。
キッチン/満月（キッチン２）/ムーンライト・シャドウ


吉本ばなな自体を初体験。

なんかこの人の描く人間って変だ。そんな人間いないよって思うの。いや、変わってるのは変わってるんだけどね、男がセーラー服着たり。でもそれはＯＫなんだよね。そういう部分じゃなくてなんていうか人間として違和感がある。登場人物が人形みたい。

例えば、ムーンライト・シャドウで高校生の「柊」が、美味しいかきあげ丼屋に大学生の主人公を誘ったりね。またそこで家で一人の母親宛に出前を頼む。

高校生とかきあげ丼屋の組み合わせもおかしいんだけど、なんかその一連の流れがはじめから決められてた台本どおりに進んでるような。操り人形みたい。ストーリーの足りないピースを登場人物で埋めていったような。景色や情景もおんなじ印象。


溢れてくる小説ではなくて埋め込まれていく小説。

だからラストが生きてくるのかな？よくわかんないや。


数冊借りてきてるので他のも読んでみまっす。